東北森林管理局へ「国有林材の効率的で安全な運送に向けた要望書」を提出しました

イベント・取り組みトピックス

東北地区原木トラック運送協議会(事務局:ノースジャパン素材流通協同組合)は、東北6県において国産材原木の運送に携わる事業者で構成され、原木運送事業の健全な発展と安全確保、社会的・経済的地位の向上を目的に活動しています。
林野庁や森林管理署等への要望活動をはじめ、交通事故・労働災害防止、環境保全活動、会員相互の連携強化などを通じて、国産材サプライチェーンを支える原木運送部門の課題解決に取り組んでいます。

こうした活動の一環として、同協議会では原木トラック運送の効率化と安全性向上を目的に、継続的な要望活動を行っています。

今年度は、令和8年2月4日(水)、秋田県の東北森林管理局において、箕輪局長に対し、「令和7年度 国有林材の効率的で安全な運送に向けた要望書」を提出し、要望事項の説明および意見交換を行いました。

要望書の提出

当日は、協議会から松田会長(有限会社三栄興業 代表取締役)をはじめ17名が出席し、事務局を務める当組合からは鈴木理事長、野田シニアマネージャーが同行しました。
東北森林管理局からは、箕輪局長、牛尾森林整備部長、小倉森林整備課長、小笠原資源活用課長ほか関係職員の皆様にご対応いただきました。

主な要望内容

要望では、原木輸送の現場実態を踏まえ、次の点を中心に意見交換を行いました。

  1. 林道整備・管理の充実
    林道技術者育成を目的とした合同現地検討会の継続開催や、原木輸送の視点を取り入れた職員研修の実施、砕石(岩ずり等)を活用した実効性の高い林道整備、危険箇所への注意喚起看板の設置などを要望しました。
  2. 生産・搬出作業の安全性と効率化
    安全で搬出しやすい椪積の考え方を共有する検討会の開催や、各森林管理署における販売担当者と林道担当者の連携強化、林道・土場情報の共有を求めました。
  3. 中間土場の整備・活用
    大型トラックやフル・セミトレーラが利用可能な中間土場は、原木輸送の効率化に不可欠な拠点であることから、引き続き設置・整備を進めるよう要望しました。
  4. 「中出し運搬事業」の確立
    山土場から中間土場までの運搬と、その後の長距離輸送を分業化する「中出し運搬」の仕組みを整備し、入札制度として位置づけることで、輸送効率の向上とドライバー雇用の創出につなげることを提案しました。
  5. 原木トラック導入支援の継続
    森林・林業木材産業グリーン成長総合対策事業における原木トラック購入補助の継続と、緑ナンバー車両への重点的な支援、制度周知を要望しました。
  6. 貨物自動車運送事業法改正への対応
    令和8年4月施行予定の法改正を踏まえ、白ナンバートラック規制の強化や適正運賃の確保について、国有林材の運送に関わる事業者への情報提供と、緑ナンバー車両への移行促進を求めました。
お忙しいところご対応いただきありがとうございました。

意見交換の中で箕輪局長からは、「皆様の協力により国有林材の安定的な輸送が成り立っている。現場の声を直接聞くことは大変有意義であり、今後もこのような機会を持ちたい」とお話がありました。
また、山火事予防の観点から、火気の取り扱いへの注意や、異変を感じた際の早期連絡についても呼びかけがありました。

協議会としては、今後も関係機関との対話を重ねながら、安全で持続可能な原木輸送体制の構築に向けて取り組んでまいります。

令和8年2月10日