ノースジャパン素材流通協同組合は11月18日(火)、盛岡市にて「国産広葉樹利用の新時代」をテーマに林業講演会を開催し、会場・オンラインあわせて227名の方にご参加いただきました。
今回の講演会では、林業経営に携わる企業のご担当者、国産材の魅力発信を推進する専門家、そして国内有数の木製家具メーカー経営幹部をお招きし、近年注目や需要が高まりつつある広葉樹活用についてご講演いただきました。

講演ではまず、森林経営の現場で進む機械化や路網整備、天然林を含む多様な森林の計画的管理など持続可能な林業に向けた取り組みが幅広くご紹介いただき、また、広葉樹については需要に応じた利活用や価格変動への対応、地域資源を活かした製品づくりといった現場の工夫や新たなチャレンジについてもお話いただきました。
また、国産材の魅力や地域材の価値を伝える活動、暮らしと森をつなぐ取り組みが取り上げられる中で、広葉樹の個性を踏まえた「適材適所」の活用の重要性が強調され、地域との協働によって森林保全へ還元していく好循環の事例も示されました。

さらに、広葉樹に関する研究や技術の最新動向、今後の市場づくりの方向性にも触れられ、広葉樹利用の拡大には、行政・事業者・研究機関・地域が連携しながら需要と供給の仕組みを整えていくことが鍵となるとの見方が示されました。
今回の講演会を通じて、広葉樹利用が確実に新たな段階へ進みつつあることが改めて確認されました。NJ素流協では、今後も広葉樹の利活用促進に向けた情報発信やネットワークづくりを進めていきます。
詳しい講演の模様は 情報紙「NJ素流協News」に掲載しております。
令和7年12月11日