2025年ニュージーランド林業視察研修報告 ~視察4日目ワイポウア・フォレスト編~

イベント・取り組みトピックス

2025年11月、海外の林業の取組から学び、今後の事業運営に活かすことを目的として、組合企画による初の海外林業視察研修を実施しました。

11月13日(木)視察先⑨ ワイポウア・フォレスト

オークランドからバスで約3時間、ニュージーランド北島のノースランド地域にある森林保護区ワイポウア・フォレストを訪問しました。

ワイポウア・フォレストは、ニュージーランドに残る最大級のカウリ松の原生林のひとつで、かつて広く分布していたカウリ林のうち現在残る貴重な森です。
特に著名なのが、巨大なカウリの木「タネ・マフタ」、数千年にわたる寿命を持つ古木で、その迫力と存在感に圧倒されました。

森全体が深い静けさに包まれ、原生林ならではの重厚な雰囲気と豊かな自然を体感することができました。

タネ・マフタへの入り口
カウリ枯死病の拡大防止のため、入林前後に靴底の消毒が必要です
静かな森の中を歩きながらタネ・マフタへと向かいます
ついにタネ・マフタ、写真では伝えきれないほどの圧倒的な存在感と厳かな雰囲気

11月13日(木)視察先⑩ カウリ博物館

カウリ博物館は、ニュージーランドを代表する樹種カウリに関する歴史・文化・産業を紹介している施設です。

館内には、カウリ材の加工技術や伐採の歴史、カウリ琥珀採取の展示が充実しており、実物の大径木や大型製材機械も間近で見ることができます。カウリ林と地域の暮らしの結びつきを理解できる博物館であり、ワイポウア・フォレスト視察と併せてニュージーランド林業の背景を学ぶ貴重な機会となりました。

カウリ博物館のとなりには、かつての郵便・電信局を再現した小さな建物があり、当時の様子を現したろう人形が展示されていました。
その奥にはギャラリーがあり、地元住民による絵画や手芸品などが展示・販売されていました。

まとめ

今回の視察研修では、伐採現場、研究機関など、多様な視点からニュージーランド林業を見学することができました。各視察先に共通していたのは、「安全最優先の姿勢」「技術革新への強い意欲」「計画的で効率的な造林・施業」「環境と地域社会への配慮」といった、ニュージーランド林業の基盤を支える考え方でした。

特に、テザー伐採に代表される安全性向上の取り組み、FGR社、ATL社やSCIONを軸とした研究開発、企業による長期的な森林経営、そして現場でのデジタル技術の活用などは、国全体として林業を成長産業として捉えている姿勢を強く感じさせました。

今回の視察を通じて得られた知見や気づきが、参加された組合員の皆さんにとって今後の業務や現場の改善につながる良い経験となれば幸いです。また、本研修で得られた学びが、当組合の取り組みや国内林業の発展に少しでも寄与することを願います。

最後に、本視察の実施にあたり、多くの関係者の皆様に多大なるご協力をいただきましたことに、心より御礼申し上げます。

We are truly grateful to everyone in New Zealand for their warm support and hospitality during our visit.