2025年ニュージーランド林業視察研修報告 ~視察2日目~

イベント・取り組みトピックス

2025年11月、海外の林業の取組から学び、今後の事業運営に活かすことを目的として、組合企画による初の海外林業視察研修を実施しました。

ニュージーランドの循環型人工林施業 ~ローテーション~

ニュージーランドの循環型人工林施業の歴史は約120年前にさかのぼります。
過度な天然林伐採により、国土のほぼ100%を占めていた天然林は1900年代初頭には約20%まで減少しました。これを契機に、同国は持続可能な林業へ転換し、植林による木材供給が主流となりました。

植林樹種はラジアータ・パインが約91%と圧倒的で、ほかにダグラスファーやユーカリが続きます。現在、伐採・再植林を繰り返すローテーションの多くは3期目に入り、これまでのところ連作障害は確認されていないとのことで、一部の地域では4期目の植林も始まっているそうです。

このように、ニュージーランド林業は循環型人工林業施業や間伐、枝打ち、機械化作業を組み合わせた計画的な管理により、持続可能で安定した木材生産を実現しています。

※PAN PAC社とNZ在住コンサルタントの松木氏からご説明いただいた内容を要約

11月11日(火)視察先② Waratah Forestry Equipment (トコロア)

ネイピアからロトルア方面へ約200km移動、トコロアにあるWaratah社工場を訪問しました。
この訪問は、日立建機日本株式会社様のお取り計らいにより実現しました。
当日はゼネラルマネージャーのポール氏と 製造部門のベン氏から、工場の歴史や製造工程について詳しい説明を受けました。

プレゼンテーション聴講の様子

Waratah社は2023年に創立50周年という大きな節目を迎えました。工場内には、創業からの歩みを支えた多くの従業員の写真が展示され、企業としての歴史と誇りが感じられます。

「622B」製造2,500台を祝って


工場は、大きく製造エリア、整備・検証エリア、部品の流通センターの3つに分かれています。ここで生産される主力製品は 600シリーズのハーベスタヘッドで、全部で13種類のモデルが製造されています。生産される製品の約90%が海外市場へ輸出されており、世界的なブランドとして高いシェアを持っていることがわかります。製品は中型・大型・特大型の3つのサイズに分類されます。なかでも622Bは最も多く生産されている人気モデルで、2004年の発売以来、およそ3,500台が製造されているそうです。また、視察時には世界最大級とされる特大型モデルを製造中とのことでした。
各ハーベスタのアタッチメントは、直径約1m、樹高45mのラジアータ・パインにも対応できる高性能な仕様となっています。John Deere(ジョン・ディア)社向けのフェラーバンチャヘッドの製造など製品ラインアップの拡大が進められています。

2026年1月6日

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